100円PC お得なの?

今まで安かった携帯電話が4万も5万もするようになった*1かと思えば、今度はミニノートパソコンが100円に。
いま自分が使ってるのはデスクトップなので、例えばベッドで使えたりとか*2、どっか出かけたときに小さいノートPCがあると便利だなぁって思うことあるんですよね。携帯からのネット接続では事足りないとき。東海道新幹線の車内で無線LANが始まるっていうニュースもあったけど、旅行とか行くとき便利だなぁって思います。
でも実際考えてみると、そういうことって年何回ある?ってとこに行き着くんですよね。バリバリ出張するビジネスマンじゃあるまいし。例えば100円PC買って、どれだけ使うか。DVDドライブとかが付いてればまた別かもしれませんが。
ただ普通にミニノートPCが欲しいってだけなんですね、きっと。いま使い慣れてるデスクトップPCの環境を求めちゃうとかなり高性能なもなじゃないとな・・・。環境が変わると慣れるまで苦労しますよね。あのソフトが入ってないだとか、あのブラウザじゃなきゃイヤだとか。いま使ってるマウスが「進む」「戻る」ボタン付いてるタイプなので、例えば会社のPCとか他のマウス使うと少しイライラしちゃうます。。。

 100円でパソコン(PC)が買えます−−。東京・秋葉原ではこんな広告が目立つ。ネット・ブックやウルトラ・モバイル・パソコンなどと呼ばれるミニ・パソコンはなぜ安いのか。【國枝すみれ】
 秋葉原ヨドバシカメラ。4万4800円のエイサーと東芝のミニPCが1円で販売されていた。デルの4万9800円も1円だ。
 格安で売れる仕組みは、データ通信サービスとのセット販売だ。07年に携帯電話市場に新規参入したイー・モバイル(東京)の通信サービスを2年以上契約することを条件に、ミニPCとデータ通信用端末(3万3800円)がほぼ無料で手に入る。同社広報によれば、同社がミニPC代とデータカード代の合計金額から6万9600円程度を負担する。100円、1円などの値段を付けるのは量販店で、差額は量販店が値引きする。
 格安パソコンの通信使用料は月額2900〜6880円。通常のデータ通信サービスだけを2年間契約した場合は月額1000〜4980円だから、パソコン代金は事実上、通信費に上乗せされる。イー・モバイルの広報は「初期費用が軽減されるので、主婦や高齢者らに人気が広がった」という。
 格安販売は同社と量販店が企画し、昨年7月から始まった。きっかけは昨年1月に台湾メーカー、アスーステックのミニPCが日本に進出したこと。他の海外メーカーも約5万円のミニPCを売り出し国内メーカーも追随せざるを得なかった。
 「持ち運びしやすいミニPCとデータ通信は結びつきやすい。セット販売すれば爆発的に売れる」との狙いは大当たり。イー・モバイルの通信サービス契約数は、昨年6月末の60万3100件から今年1月末に120万件を超えた。
 メーカーや量販店はどう見ているのか。
 NECは「モデルごとに価格交渉はするが、0円、100円で販売されるミニPCだからといって、特別に安く卸してはいません」。ヤマダ電機は「安値のイメージ作りができ、売上台数が増える」と歓迎する。
 誰もが喜んでいるようだが、本音は複雑だ。マーケティング・リサーチのMM総研の調査では、昨年の国内パソコン出荷台数はミニPC人気で前年比4.9%増の1362万台だったが、金額ベースでは1兆4740億円で同4.7%減。単価が安いミニPCを売ってもメーカーや量販店のうまみは少ない。
 消費者にとってミニPCは得か、損か。
 パソコン総合誌「PCfan」の並木秀一・副編集長は「2年を超えて使うのなら、セット販売はかえって割高になる」と言う。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090312k0000e020078000c.html

Q 100円パソコン、ホントにお得?
最近見かける100円パソコン。自宅利用がメーンですが、購入するメリットはありますか?
A 100円パソコンはデータ通信サービスとのセット商品。割り引いたパソコン本体の価格は、2年間のデータ通信利用料に上乗せされているため、自宅利用メーンだと割高になる
 今、量販店に出向くと、「100円」という大きな文字を掲げて販売しているパソコンを何種類も見かけます。あまりにも安い価格設定に驚かれた方も多いのではないでしょうか。これら100円で販売されているパソコンとは、5万円パソコンなどと呼ばれる「ネットブック」に、イー・モバイルのデータ通信端末をセット販売しているパソコンのことを指します。つまり、イー・モバイルとの契約を条件に、本体価格を3〜4万5000円ほど割り引いているわけです。
 “割引”と聞いただけで、財布のヒモがゆるんでしまう方も多いかもしれません。しかし、「1円でも安くパソコンを手に入れたい」という目的だけで、安易に100円パソコンを選ぶのは避けた方がいいでしょう。なぜなら、購入時に契約するイー・モバイルのデータ通信サービスでは、毎月最低でも2900円の利用料金がかかります(イー・モバイル「にねんMAX」契約時)。さらに加入してから2年間の継続利用が契約事項に明記されています。もし2年たたないうちに途中解約すると、高額な違約金が請求されます。つまり、100円パソコンとは、本体価格こそ100円ですが。2年間分の月額料金(2900円の24か月分)、6万9600円が別途かかるため、実質6万9700円の買い物と同じことなのです。
 せっかくネットブックを買っても、自宅でホームページを見たり、メールを送受信するだけなら、データ通信サービスに加入する必要はありません。既に導入済みのADSLや光回線を使えば、内蔵の無線LAN機能でネットブックはインターネットにつながるからです。ネットブック単体なら5万円前後なので、2年間トータルで見れば、2万円近く安くすみます。
データ通信導入希望なら、100円PCが狙い目も
 別の例を示したいと思います。対象とするのは、外出先でも積極的にネットブックを活用したいと考えている方。データ通信サービスに加入するときに、100円パソコンの購入で一緒にイー・モバイルに加入した方がいいのか、それとも、ネットブックとデータ通信端末を別々購入した方がいいのかを見ていきます。
 基本的な考え方は、先ほどと同じ。2年間のトータルコストがいくらになるのかがミソです。まず100円パソコンの場合。大手量販店では、実勢価格4万4800円のネットブックが、イー・モバイルセットでは100円に割引販売されることがあります。このときの本体割引額は4万4700円です。セット購入したUSBスティック型のデータ通信端末「D12LC」の価格が0円だったなら、ネットブックとデータ通信端末の購入代金は4800円だけですみます。
 100円パソコン購入時に加入するデータ通信プランは、イー・モバイルの「スーパーライトデータ にねんMAX」。月額利用料金は、2900〜6880円です。基本料金の2900円には、約3MB分の無料通話分を含むものの、以後は1パケットあたり0.042円徴収されます。ただし、月額上限額の6880円まで達したら、あとはいくら使っても一定です。ここから2年間の利用料金を算出すると、最低額が6万9600円。最高額では16万5120円。本体価格を上乗せしたトータルコストは、6万97000〜16万5220円となります。
セットのほうが別々購入よりもお得な場合も
 一方、ネットブックイー・モバイルのデータ通信端末を、それぞれ単体で購入した場合。ネットブックが4万4800円。D12LCは、同じく2年契約となる「新にねん」利用で9980円となります。合計金額は5万4780円です。月額利用料は、新にねんプランの場合、1000〜4980円。100円パソコンより、下限も上限も安くなっています。2年間使った場合の料金は、最低額が2万4000円。最高額が11万9520円。本体購入価格を含めたトータルコストでは、7万8780円〜17万4300円となります。
 この例では、100円パソコンというイー・モバイルセットを購入した方が9000円ほど得という結論が導けます。ただし、製品によっては本体価格からの割引が3万〜4万円程度に抑えられているケースや、データ通信端末の価格がもっと高かったり、逆に安かったりするケースもあります。示した例は、購入時の目安を紹介したに過ぎません。実際に購入するときは、ここでの例を元に、自分で2年間のトータルコストを算出。お得かどうかを見極めてから、購入するといいでしょう。(テクニカルライター・原 如宏)
http://www.yomiuri.co.jp/net/qanda/qanda090216.htm

*1:適正価格に戻っただけで、よーく考えると今までがおかしかったんですよね。

*2:自宅回線の無線LAN