鳩山内閣迷走

しかしここまで閣内不一致なのもすごいですね。官房副長官が徳之島の町長に電話連絡したのも鳩山総理の知らないところで行われてたみたいだし。

鳩山首相指導力欠如またも露呈=高速新料金、政権の迷走拡大
 高速道路の新料金制度案に関し、鳩山由紀夫首相は22日、民主党との間で確認したはずの「見直し」方針をわずか1日で撤回した。政策決定への党側の「介入」に猛反発した前原誠司国土交通相の巻き返しに押し切られた格好だ。米軍普天間飛行場移設問題や郵政改革での迷走に続き、国民生活にかかわる重要政策をめぐり生じた今回の混乱は、首相の指導力欠如の深刻さを浮き彫りにした。
 「ぶれているとかという話ではなく、新しい政治をつくり上げていこうというメッセージだ」。首相は22日夜、記者団にこう語り、新料金案を現時点では見直さないと方針転換したことへの理解を求めた。
 しかし、迷走に拍車を掛けた原因が、首相自身の発言の軽さにあることは否めない。21日の政府・民主党首脳会議で、小沢一郎幹事長から見直しを促された首相は、政府内で再検討する意向を表明。22日朝も記者団に「政府が引き取って見直そうとなった」と明言していた。
 首相が方針を変えた背景には、小沢氏と距離を置く前原氏の「仕掛け」があった。
 22日午前の国交省政務三役会議で、前原氏は首脳会議で新料金案の再検討が決まったことに関し、「1党の意見で修正するのはおかしい」と主張。(1)新料金制度は現時点では見直さない(2)関連法案の審議の推移によっては修正もあり得る−とのペーパーを取りまとめ、首相官邸で首相と直談判して了解を取り付けた。
 新料金案は、小沢氏が昨年末の予算要望で料金割引に充てる財源の一部を道路建設にも回せるよう求めたのが発端だ。前原氏としては「『小沢氏の意向を踏まえてつくったスキームなのにどうして』との思いがある」(民主党中堅)。国会審議を経ての修正に含みを残した前原氏の姿勢には、仮に見直すにしても小沢氏の言いなりになるわけではないとの反発心がのぞいた。
 一方の小沢氏は22日、鹿児島市での集会で、前原氏がまとめた新料金案を「(国交省から)結果として出てきたのは、無料どころか値上げだ。皆さんにうそをつくことになっちゃう」と切り捨てた。(2010/04/23-00:36)時事通信